『紀州鉱山 坑道探検』

   

 『紀州鉱山 坑道探検』〜第二回〜 の 思い出アルバム です。





※文字の色が水色の行程は、第二回で追加された部分です。































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まずは紀和鉱山資料館の多目的ホールで、簡単な開会式です。


今回も定員をオーバーする申し込みを、全国から頂きました!


急に当日、病気で参加できなくなった方が五人ほど出たため、

ほぼ半数が第一回にも参加して頂いた方々となりました。





熊野市教育委員会の中尾係長による、今企画の概要説明の後…





映像 『紀和町の歩み』 にお付き合い頂きました。


この映像は “鉱山町紀和” と “鉱山の歴史” を紹介したもの。

遠く関東地方からの参加者もいらっしゃいましたが、

今回の舞台である紀和町と紀州鉱山を、身近に感じて頂けたのではないでしょうか?











前知識を仕入れてもらったところで、

いよいよ…




今回の企画の目玉の一つ目、井手所長さんによる講演会です!

右から、井手所長さん、匠副所長さん、中尾係長です。


講師をして下さる井手正靖さんは、昭和の紀州鉱山を開拓した石原産業(株)に勤務され、

現在は石原鉱産(株)紀州事業所長をされているかたです。

昭和の紀州鉱山を最もよく知る人物とご紹介していいのではないでしょうか。




8月に行われた第一回の後、次のようなお便りを当館に頂きました。


「現場を訪れたり実物に触れたり、あるいは資料や現場の方々のお話で、その成り立ちを知ったり。

それらを通じて、その時代の人達から、

「自身を、家族を、日本の産業を支えるんだ!」

というひたむきさを感じる事が出来ます。

紀州鉱山をはじめとするそれらは、私にとっては先生のような存在なのでしょうね」


※抜粋です。


三枚に及ぶ全文をご紹介したいほど、頂いた内容に職員一同 感動し、

いくらかでもお応えしたいという思いもあり、

今回の井手所長さんによる講演の実現と相成りました。

熱く真摯なお便り、本当にありがとうございました。

また、快くお引き受け頂いた井手所長さんのご厚意にも深く感謝申し上げます。






講演会の様子です。

皆さん、聞き入っていますね!




井手所長さんの言葉にも熱が入ります。





聴衆の反応を見ながら進めて下さる井手所長さん。


当ホームページのメッセージフォームより寄せられた感想の、

「学校の授業もこれくらいなら集中しただろうなあ」

にも納得です!




分かりやすく、プロジェクターも併用しての講演風景。


画像では光が反射して見えませんが、




石原産業(株)の紀州鉱山における歴史や、




鉱山の中の作業の内容に至るまで!




貴重な映像の数々に、デジカメのシャッターを押す参加者も見られます。




おや、こちらでも…大好評ですね!





講演内容が一通り終わったところで、質問タイムです。




黒板も使って、少しでも分かりやすく伝えようとして下さる井手所長さん。



予定時間をオーバーするほどの好意的な反響があった講演会ですが、




さらに、井手所長さんからのサプライズ…




紀州鉱山の鉱石のプレゼントが!


この鉱石の贈り物についても、お礼のメッセージを複数頂いてますよっ、井手さん!






おや、ホールの出口で何かしていますよ?




これ、石と鉱石の重さの体験なんです!


体験者の皆さんの表情からも、体感できるくらいの差があるのが分かりますね。


サービス満点の講師、井手所長さんに改めて、深くお礼申しあげます。

きめ細やかな御配慮、ありがとうございました!















目玉一つでは終わらない『紀州鉱山の坑道探検』、次は坑道の中へ!


安全のためのヘルメット、懐中電灯、長靴とフル装備です。





天候はあいにくの雨…ん? 確か第一回も…





雨にも負けず、いざっ、地下坑道へ!















傘をしまって、まずは観光トロッコも走る隧道から探検開始です。





早くも参加者を惹きつける、これも『紀州鉱山の坑道探検』の魅力でしょうか?


なお、『三号隧道』と『五号隧道』は8月の第一回と同じルートなんですね。

様子を伝える画像は是非、下のボタンをクリックして、第一回の様子で満喫下さい!

【紀州鉱山の坑道探検】〜第一回〜 へ!













ここは三号隧道と五号隧道の間、【大峪】です。


大峪は “おおさこ” と読みます。

実は、この “峪” という漢字は正確ではないのだそうで。

本当は右が“谷”ではなく、“登”。

“急な傾斜” の意味があるのだとか。


画像では分からないのですが、実際に現地に行って、

少し “登” ってみると本当にきつい勾配の上り坂になっているんです。

這っていかないと進めないほどです。

そんな地形からついた名前…意味があっての漢字なのですね。


そういったお話を井手所長さんがして下さっている様子です。




○お詫びと訂正

“さこ”部分に当たる今では使用されなくなった漢字の由来について、
“急な坂”からというイメージが強く残っていたため、
“登”でなく“坂”の“つちへん”を用いるという紹介文を掲載しておりました。

(※青文字の部分以外は、訂正前と全て同様です)

これは筆者の誤りで、正確には“登る”を用いる漢字です。
現在では変換できない漢字ですが、前述の説明から想像して頂ければ幸いです。

改めて、お詫び申し上げます。
関係者各位にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。















再び、地下の坑道へと進んでいきます。




この辺りは舗装されていますが、それでも撮影に立ち止まりたくなるポイントいっぱい。




雰囲気、伝わりますか?




足元に気をつけて…





このポイント、どこか分かりますか?


そう、第一回の思い出であった『この横穴は…?』、あそこなんです!














重要な配管を踏まないよう、階段で…




今回の目玉の二つ目、『峰ひ』へと!





この赤い天井が低く、背を伸ばして歩くことが出来ません。




わきに積み上げられたタイヤが見えますが、




この赤い天井の上に、クッションとして用いるのだとか。

これもより安全性を高める工夫ですね。


そして、この赤い天井エリアを抜けると…




これぞ『坑道探検』、これぞ地下世界!


まるで映画のワンシーンのようだと思いませんか?

もちろん、ここは普段は決して入れない特別な場所。

ひとえに、鉱山会社さんのご厚意で実現したスペシャルな体験です。





「もっと奥へ入りたい」という声が後の感想でも複数寄せられましたが、




ごめんなさい、ここまで! 途中で引き返してもらいます。


だって…




この空間を見たら、納得ですよね? 本当に凄い! こわい!





掘るための『峰ひ』から、通るための『隧道』へ戻りましょう。





井手所長さんが施錠し、




再び、眠りにつく『峰ひ』…おやすみなさい。














ここで、井手所長さんと匠副所長さんとはお別れです。

みんなで一礼、「ありがとうございました!」。





湯ノ口温泉駅で、帰りの観光トロッコが来るのを待ちます。




待っている間もパシャパシャ、撮影の魅力がここにもあります。


待っている間に私も宣伝を…

湯元山荘 湯ノ口温泉 トロッコ電車





中尾係長が囲まれていますね… 早くも来年の企画に寄せられる期待を感じます。





そこへやってきたのは…




観光トロッコ電車です!





後はもう帰るだけですね… 参加者の皆さん、お疲れ様でした!





当ホームページでは、参加された方からのご感想のみならず、
『紀州鉱山の坑道探検』に興味をもたれた方からの要望なども、
心よりお待ち申し上げております。

今後とも、紀和鉱山資料館をよろしくお願い致します!!








【 おまけの小話 】




ヘルメットに残る、低い天井に頭をぶつけた痕跡が…





…ぶつけすぎですよね!?